モタの芸の備忘録

下手なりに地下芸を楽しんでいます

モタ芸史まとめ(たい) (前回更新:2019/10/13)

 

この記事では、その他カテゴリー でオタ芸の歴史について調べてわかったことをまとめることを試みたいと思います。少ない情報源でやってるので、例によって間違っていること知っていることがあったら連絡を頂けると喜びます。(Twitter:Magnetorf_LL)

サンダースネイク以前

~2000年代

アイドルオタクは山口百恵キャンディーズ等の70年代アイドルとともに出現したとされる。親衛隊と呼ばれたファン組織に属していた彼らは、アイドルの活動が活発となった80年代頃には、紙テープやペンライト、コールや口上でアイドルを応援していた。この親衛隊の生み出したコールや動きがオタ芸の始まりであった。

[参考文献:アイドル特集~ヲタク編~ | asianbeat]

1987年時点(とされる)でロマンスが確認されている。

 

2000~2006年(サンダースネイク以前)

2004年5月

娘。コン SSAけやき広場にて

 Bメロでのロザリオ、サビでのマワリロマンスが確認できる。

ロマモーけやきとして今日に語りづがれるこのお祭り騒ぎ(?)は、オタ芸を有名にした出来事であるとされている。

 

サンダースネイクの"オリジナル"(2006年?)

サンダースネイクには"オリジナル"が存在した。名称は秘匿されていて、蛇の名前と濁されている。(知っててもイキってツイートするのはやめた方がいいらしいよ)。

町田系(後述)とは異なるオタク集団(関東関西混成)が作った。

"オリジナル"は 残光のガイア / 水樹奈々 のサビで打つための技であったらしいが、完全身内用の門外不出技であった。

サンダースネイクの誕生(2007年上半期誕生、2007年6月10日命名)

サンダースネイクは、"オリジナル"を作り出した集団と町田系の数人でカラオケボックスに籠り、見よう見まねでコピーした(つもりの別物になった)のが始まりとされる。この段階では名無しの技であり、2007年上半期の出来事である。

町田系というオタク集団は水樹奈々オタクの集まりで、年に一回町田でオフ会をするから町田系、とのこと。

町田系メンバーがいきものがかり2007年ツアー@サンダースネイク厚木 に参加、使用して楽しんでいた際に、面白い会場名なのに加えて"オリジナル"が蛇の名前でちょうどいいからと会場の名前を借りたため、サンダースネイクという名前がついた。

こうしてこの世ではじめてであると目されるサビ技、サンダースネイクは、秋葉原を中心に爆発的に普及し、サビで主流であったマワリなどにとって代わった。この技の出現は革命的であり、オタ芸において主眼が置かれる部分がサビ技となるきっかけとなった。

[楽曲:旅光年空へ / tiaraway]

[参考:その他調べ中のこととか2(ムラマサ問題の解決、サンスネの出現時期の判明) - モタの芸の備忘録]

[参考:その他調べ中のこととか3(サンスネの身元判明、真ムラマサ問題) - モタの芸の備忘録]

サンダースネイク以降(新技量産の火付け役たち)

「サンダースネイクだけでは飽きが来るよね」「ぼくのかんがえたかっこいい(きもい/たのしい/かわいい)わざ」というような心理により、オタクさんたちはサビ技や型の開発に励むこととなる。

ムラマサ(2008年開発)

2008年初頭、じーたん(三宅) 氏によってムラマサが開発される。

身内技の延長に過ぎなかったサンダースネイクが爆発的に普及したことを鑑みて、自分専用の技を使用したいという思いから生まれたらしい。 5~8拍目の動きは格ゲーのキャラクターの必殺技を模倣したというのは じーたん 氏談。

じーたん 氏は当時関東住みであり、ムラマサが関西発祥というのは誤認であるが、そもそも発祥地がどこかという議論自体微妙である。

皆で同じ動きをする集団性を伴うものがオタ芸の基本ではあったが、ムラマサは比較的わかりやすい構成と、時代柄動画ではなく人から人へ伝えられるものであったことから、個々で少しずつアレンジを加えるのが流行っていた。

ムラマサという名前は本人が命名したわけではなく(2010年代になっても本人は敢えて名前は付けていないらしい)、明確な出どころは創始者本人でもわからない模様。

[創始者の動画:20090321キング・スタチャ祭り.flv - Google ドライブ ※本人許諾済]

[参考:その他調べ中のこととか2(ムラマサ問題の解決、サンスネの出現時期の判明) - モタの芸の備忘録]

[参考:その他調べ中のこととか3(サンスネの身元判明、真ムラマサ問題) - モタの芸の備忘録]

アサルトブレイク(2008年開発,2009年7月20日動画初出)

アレンジを加えられやすい特性を持ったムラマサ。相馬怜治 氏も、ムラマサに独自のアレンジを加えて打っていた一人であったが、アレンジとも言えない別物が生まれてしまったがために、氏はムラマサ相馬式をアサルトブレイクと命名した。

[参考:その他調べ中のこととか2(ムラマサ問題の解決、サンスネの出現時期の判明) - モタの芸の備忘録]

花火を持ってオタ芸する動画(2009年7月20日投稿)

茅原実里をBGMに花火でヲタ芸を打ってみたらしいよ by 相馬怜治 踊ってみた/動画 - ニコニコ動画

上記アサルトブレイクの初出動画である上記動画が相馬怜治 氏によって投稿される。アサルトブレイクは左側。また暗いところで光る物を持ってオタ芸をすると画面映えするという可能性を示唆していることから、サイリウムダンスの原型となった動画であるという説がある。(後述のムラマサとアサルトブレイクの取り違え問題、及びアサルトブレイクをしている動画はこの時点でこれが唯一という事実により、ギニュー特戦隊がこの動画を見た可能性は極めて高く、ほぼ確実)

ドラグーンスピア(2009年8月15日完成,2010年7月31日動画初出)

相馬怜治 氏によりドラグーンスピアが開発される。ドラグーンスピアはアサルトブレイクの派生技である、という本人の言の通り、同じ動きを確認することが出来る。下記は、(おそらく)ドラグーンスピアの初出の動画。

 [参考:モタ芸の歴史を考えたい1(ドラスピ、およびサイリウムダンスの出現) - モタの芸の備忘録]

撮影時期が最古のドラグーンスピアの動画(2013年3月4日投稿,2009年撮影)

 ギニュー特戦隊(現:GinyuforcE)によるサイリウムダンス(2009年創立,2010年3月12日動画初出)

 ギニュー特戦隊によるサイリウムを持ったオタ芸、サイリウムダンスの動画が投稿される。

これ以降彼らギニュ~特戦隊は、個人用のアカウント等でyoutubeニコニコ動画サイリウムダンスの動画を上げていたが、2013年にyoutubeに公式アカウントを設け、動画を2018年現在まで上げ続けている。

[公式:Ginyu forcE - YouTube]

 アサルトブレイクとムラマサの名称のごたごた

上記動画は左からサンダースネイク、アサルトブレイク、流星スネーク、アマテラスである。しかし、タグロックは以下のようになっている。

f:id:soybeandrive:20180820211048j:plain

 ムラマサと称してアサルトブレイクに見える技をしている。

一躍有名になった彼らの影響力の元、アサルトブレイクであったその技はムラマサとして定着した。

そのため、ムラマサ(地下芸)はサイリウムダンス側には該当する技はなく、アサルトブレイク(地下芸)はムラマサ(サイリウムダンス)に相当する技であるという構図が今日まで続いている。

仮説「ムラマサ」ネーミング自体はサイリウムダンスが先行説

2008年に開発されたムラマサであるが、当時は名無しの技である。

2009年に未だ名無しであるムラマサからアサルトブレイクが派生し、それが2010年下半期にサイリウムダンスのムラマサとして名前が付いた。

ムラマサの技の原型は当然地下芸のムラマサではあるが、ムラマサの名称自体はサイリウムダンスの元アサルトブレイクであったムラマサから取られた、と考えることができる。

ただ、どちらにしても仮説にすぎず、相馬氏がアサルトブレイクの改造前をムラマサだと思って改造したか否かが重要となってくる。(その他の情報提供等待っています)

 新技量産時代の到来(2011年~)

相馬氏のアサルトブレイク及びドラグーンスピア、ギニュー特戦隊のアマテラス、流星スネーク、アーリークロス等の技の出現により、一気に新技作成に火が付いた。

初の変則尺技、アストロドライブ(2011年5月以前開発,2011年6月23日動画初出)

 ドラグーンスピアの製作者、相馬怜治 氏が Astrogation / 水樹奈々 で打ちたいがためにドラグーンスピアとサンダースネイクの間に尺調整を挟んだアストロドライブを開発。

文化祭でのサイリウムダンスの流行(2011~2015(?)流行[要考証])

 上は初出(おそらく)動画。もっと古いのあったら教えてね。

 関東打ちの流行(2012~2014年頃[要考証])

新たなサンダースネイクの型、関東打ちが出現する。(時期、発祥については調査中)

直線的で機敏な動きや、伸ばし切った肘、人によって違いすぎる9~16拍目、腕が地面と平行まで至るロマンスが特徴。

#videostarヲタ芸部(2016年2月7日~)

iPhoneの動画編集アプリ「Video Star」は、ストレージにある音声と動画を組み合わせることが出来る。音源を流す端末とiPhoneがあれば簡単にオタ芸の動画が作れてしまうという強みを武器に流行し、2018年現在まで1日数本ペースで動画が上がり続けている。

「Video Star」をApp Storeで

Androidにも同様のアプリ「VivaVideo」及び対応タグ「#vivavideoヲタ芸部」がある。

VivaVideo-動画編集&動画作成&動画加工 - Google Play

まあぶっちゃけ#videostarヲタ芸部タグをvideostar使わずに上げてる人もいるが、突っ込むのも野暮である。

 

その他まとまり次第加筆予定です