モタ芸その1 定義とか(オタ芸とは、拍子、曲の区間分け、技、尺)
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(注)自分用の覚書のようなものなので、強い方々からすると間違いとかあるのかもしれません。ここおかしいだろとかは指摘してやってください。
この記事では、これ以降用いる用語の定義や前提知識などの自分の中での思い込みを書いていきます。
御託はいい、というオタクの方は読み飛ばしちゃってもいいです。
オタ芸(ヲタ芸)、地下芸、サイリウムダンスの定義
まずはオタ芸(ヲタ芸)と地下芸、サイリウムダンスについての定義から。
Wikipediaによると
オタ芸(オタげい)とは、アイドルのコンサートにおいて,一部の観客が,曲に合わせて「オー!オー!オー!オー!」のような大声を出したり,激しく何度もジャンプしたり,棒状のライトを振り回すなどの行為をいう。文字通りアイドルオタク(追っかけ)等がアイドルや声優などのコンサート・ライブなどで行っている、アイドルのために捧げる応援の芸(パフォーマンス)、応援方法である。今では進化しており、ボカロや邦楽に合わせて、打つようになってきている。オタ芸をすることを打つなどと呼び、オタ芸を楽しむ人たちのことを打ち師と呼んだりする。ヲタ芸(ヲタげい)とも記述される。語源について新語探検では「アイドルオタクの芸」の略としている。
出典: オタ芸 - Wikipedia
らしいです。当ブログでは、
棒状のライトを振り回す行為
の、『棒状のライトを持たないやつ』を『地下芸』と定義し、自説を垂れていくこととします。
『棒状のライトを持って振り回す奴』は『サイリウムダンス』とか『リウム芸』とか『トーチ芸』とか呼び方がありますが、当ブログでは『サイリウムダンス』と呼称を統一し、『地下芸』とは区別して考えることとします。
これらが別々の物として独立している歴史的背景などは以下にまとめてあります。
興味がおありであれば読んでいただきたくはあるのですが、一言で説明するのなら「地下芸は中華料理の中華麺、サイリウムダンスは日本のラーメン」だと思います。
また、『地下芸』及び『サイリウムダンス』を一くくりにして呼ぶ場合に『オタ芸』という語を用いることとします。原義と比べてかなり狭義ですが便利なので。
拍子、拍数について
細かい説明は「リズム」とか「拍数」とか「拍子」とかでググってほしいわけですが、つまり4/4拍子とは1小節の中に4分音符が4つ収まる、という代物です。(3/4拍子は1小節の中に4分音符が3つ収まる)
言葉でごちゃごちゃ言われてもわからないという人は、「ウン、タン、タン、タン、ウン、タン、タン、タン」で刻まれるリズムが4/4拍子、「ウン、タン、タン、ウン、タン、タン」で刻まれるリズムが3/4拍子であるとだけわかっていれば多分大丈夫。きっとだいたいのオタクソングは4/4拍子であることも理解できるはずです。3/4拍子が出てくるオタク楽曲の例としては、
「Clattanoia / OxT のBメロ」
「せいいっぱい、つたえたい! / 三森すずこ のBメロ」
「艦これの母港BGM」
が挙げられます。
オタ芸発祥の地たるアイドルソングはほとんどの場合4/4拍子であるため、オタ芸も4/4拍子用に作られて(いると思ってい)ます。3/4拍子のオタ芸があったら教えてください。
また、もっと変な拍子をした奴は変拍子とか言われます。
詳しくは
とかを参照してください。
そんなこんなで、オタ芸の話をする以上、これ以降では4/4拍子の楽曲に限定した話とします。
横道に逸れますが、ピのつく皆さんに有用な情報として、上で出てきた1小節というのがつまり概ねイェッタイガー1個分になります。正確には3~3.5拍くらいだったりしますが。
ミョーホントゥスケ(パン)ワイパーで2小節、(パン)イェッタイガファイボワイパーで2小節、通常mixで4小節、ミョーホントゥスケ化繊飛除去ジャージャーファイボワイパーで4小節、ガチ恋口上は16小節+アイシテル1小節です。
邦楽における楽曲中の区間の呼び方について
サビ
楽曲の中で一番聞かせたい部分であり一番印象に残る部分(個人差があります)、CMとかでよく聞く部分ですね。友達とカラオケに行って全然知らない曲だと思ったら「あ!あれか!」ってなりがちな部分です。同じメロディがもう一度現れるところを『折り返し』って(筆者は)言ってます。折り返しで転調する曲は天才です。「ガーリッシュエイジ / 小倉唯」がそれに当たります。
Bメロ
オタクさんたちがよく「オーッ(パンパン)」ってしたり(オーイング)、「オーッハイ!」ってしたり(最近のPPPH)、「(パンッパパン)ヒュー!」ってしたり(古典PPPH)している区間です。サビに向かって盛り上がっていく部分ですね。たまに飛びポ(後述)があります。
Aメロ
邦楽において、歌い出しからBメロ直前に曲調が変わる部分までを指します。
Cメロ
聞き慣れないかもしれませんね。『Cメロ』は、AメロでもBメロでもない、(原則的に)2番のサビの後に現れる(ことのある)メロディです。最後のサビや、最後のサビ前にもう一度現れるBメロに繋がります。またこの部分のことをDメロ、サビのことをCメロという人たちもいます。文脈から察してください。
ラスサビ
最後のサビです。最後に盛り上がるのを強調するために、バックの音を絞った部分のことを『落ちサビ』、絞られた音が解放された部分のことを『大サビ』と言ったりします。解放する時に『ブレイク』と呼ばれる一瞬バックの音がとまる部分があったりします。ここに合わせて飛びたいって思うブレイクを『飛びポ』、ここに合わせて地面を殴りつけたいと思うブレイクを『メテオ』『踏みポ』と言います。ラスサビに飛びポ/踏みポがある曲はもれなく天才です。
最大公約数的な邦楽の流れ
イントロ(前奏)→Aメロ→Bメロ→1サビ→
間奏→Aメロ→Bメロ→2サビ→
間奏→Cメロ→ラスサビ→アウトロ(後奏)
ここまでの説明でわかります?ピンとこない人もいると思うので「トリカゴ / XX:me /ダーリン・イン・ザ・フランキスEDテーマ1」の歌詞を区間分けしてみたいと思います。聴きながら読んでみてください。飛びポはありません。
Aメロ:「教室の」~「分かんないよ」
Bメロ:「教科書の」~「自由があって」
サビ:「夢を魅せたくせに」~「ボクはドコにいるの?」
Aメロ:「知りたいと」~「失くしていた」
Bメロ:「はじまりの」~「トリカゴから逃げたい」
サビ:「死んだような目をして」~「”ここにいる”と」
Cメロ:「ブラウスの」~「誰か聴いて」
落ちサビ:「夢を魅せたくせに」~「辛くなるだけだよ」
大サビ:「スカートの丈さえ」~「空は綺麗なのに…」
こんな感じになります。BPMがいい感じでオタ芸って感じですよね。強いので聴いてください。
技、尺について
拍と区間がなんとなくなんなのかわかったところで提示するのがオタ芸においての『技』の概念です。『技』とは、まぁつまりサンダースネークとかドラグーンスピアとか、OADとかロザリオとか、オタクの方は聞いたことが最低でも一回はあるのかなというアレ、そういう『動きの一連の流れ』のことであると定義します。
この『技』、特に楽曲のサビで打つ技を『サビ技』と言います。昨今の地下芸といえば『サビ技』であるからして、このブログでは『サビ技』に焦点を当てて話していきます。
『サビ技』は8小節(32拍)で構成されることが多いです。なぜなら、多くの楽曲のサビのメロディーのひと塊が8小節であるからで、キリがよいからです。
しかし、メロディーのひと塊が8小節でない曲だってあります。そのような楽曲に対応するために8小節以外の『尺』を持った特殊な技があります。
『尺』という言葉が出てきましたね。『尺』というのは楽曲や技に対して、何拍であるかという、『長さ』の言い換えのようなものだと定義します。
また尺の長さが、16、のように一つの数字でまとめられた一単位のことを『単技』、それに対して16+16、のように+を挟んで複数の塊で構成された単技の集まりのことを『連技』と呼ぶことにします。
これで一通りの定義を終わります。
次の記事(その2)では、基本となる技や尺を紹介します。
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